Wise vs Revolut 日本人ノマド向け徹底比較 2026 — マイナンバー・住民票・税務まで
日本人ノマドが Wise と Revolut のどちらを選ぶべきかを、マイナンバー・住民票抜き・税務・ゆうちょ/楽天併用まで含めて徹底比較。為替コスト試算と用途別おすすめ。
Wise vs Revolut 日本人ノマド向け徹底比較 2026
英語圏の比較記事を読むと「Wise と Revolut の二択」という前提で書かれていますが、日本人ノマドにとって 2026年現在この比較は成立しません。Revolut は日本撤退済みのため、実質的な選択肢は Wise + 国内銀行 (ゆうちょ/楽天/住信SBI) の組み合わせ最適化になります。
本記事では「なぜ Revolut が日本でダメになったのか」「Wise が日本人ノマドに最適な理由」「住民票抜き後の運用」「税務申告」まで、英語圏の記事には書かれない日本人特有の論点をまとめます。
免責: 本記事は一般情報であり、個別の税務・金融判断は税理士・税務署・金融機関にご確認ください。為替・手数料は変動します。
TL;DR (日本人ノマド向け結論)
- 新規開設: Revolut は不可、Wise 一択
- 既存 Revolut Japan 利用者: 2023年12月に強制終了済 — 全員 Wise への移行が必要
- 日本居住者 (住民票あり): Wise + ゆうちょ + 楽天銀行 (or 住信SBI) の3点セット
- 非居住者 (住民票抜き): Wise + 海外銀行口座 (現地国の銀行) + 楽天銀行 (日本円受取用、住所のみ実家可)
1. なぜ Revolut が日本でダメになったのか
Revolut は 2018年に日本進出 (Revolut Japan)、2022年8月に新規受付停止、2023年12月15日にサービス完全終了。理由は公式に明示されていませんが、業界推察では:
- 日本の資金決済法・金融商品取引法対応コストの高さ
- 日本の AML/KYC 規制への適合困難
- マイナンバー連携の煩雑さ
- 既存銀行 (メガバンク・ネット銀行) との差別化困難
→ 2026年現在、日本で Revolut を新規開設・利用する手段はない。海外居住者が EU/UK の住所で開設するルートは存在するが、住民票を抜いた非居住者向けの限定的な選択肢.
2. Wise が日本人ノマドに最適な理由
(1) 日本人 + 海外居住の両対応
Wise は日本居住者・非居住者ともに口座開設可能。住民票を抜いて海外住所に変更しても、本人確認済みの口座は継続使用可。これは Revolut にも、海外大手 N26・Monzo にもない強み.
(2) 多通貨口座 (10通貨で実 IBAN/口座番号)
Wise は USD・EUR・GBP・AUD・CAD・SGD・HUF・RON・TRY・NZD で 「現地銀行と同じ実口座番号」 を発行。例えば米国クライアントは Wise USD 口座に ACH (国内送金) で支払えるため、SWIFT 国際送金料金 ($25-50) を支払う必要がない.
(3) 手数料の透明性
ミッドマーケットレート + 0.33-0.6% の固定手数料。隠れスプレッドなし。10万円の日本円→USD 送金で 約 700-900円 (メガバンクは 5,000-10,000円).
(4) Wise デビットカード
日本含む全世界の Visa/Mastercard 加盟ATMで現地通貨引き出し可能。月2回まで ATM 無料、海外旅行先でも日本のセブンATMでも同じカード1枚.
3. 手数料比較 (10万円 → USD 送金)
| 送金手段 | 手数料 | 為替スプレッド | 実質コスト | 受取速度 |
|---|---|---|---|---|
| Wise | 約 700-900円 | 0.4% (透明) | 約 700-900円 | 1-2営業日 |
| 三菱UFJ 海外送金 (Direct) | 3,000円 | TTS 約 2-3% | 約 5,500-7,500円 | 2-4営業日 |
| 三井住友 (One's Direct) | 3,500円 | TTS 約 2-3% | 約 6,000-8,000円 | 2-4営業日 |
| ゆうちょ国際送金 | 2,500円 | TTS 約 2-3% | 約 5,000-7,000円 | 3-5営業日 |
| 住信SBI (国内ATM経由) | 2,000円 | TTS 約 2-3% | 約 4,500-6,500円 | 2-4営業日 |
| PayPal (Friends & Family) | 4.5%程度 | 約 3-4% | 約 7,500-9,500円 | 即時 |
Wise は最安、月3-4回送金するなら年 5-10万円差.
4. 住民票を抜く前にやっておくこと
海外移住・ノマド開始前の準備リスト:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Wise 口座開設 | マイナンバー + 運転免許証 (or パスポート) で開設 |
| 楽天銀行 (or 住信SBI) 開設 | 日本円受取・国内送金用、住民票抜き後も使用可 |
| ゆうちょ Direct 設定 | ATM/インターネットバンキング、住民票なくても使用可 |
| クレジットカード (年会費無料) | 楽天・JCB・マスターカード等、海外サービス決済用 |
| 住所変更先の確保 | 実家 or 友人宅住所、Wise/カード会社へ通知用 |
| マイナンバー写真控え | Wise・銀行・税務署用 |
Wise への海外住所変更は出国後すぐ実施. ToS 違反を避けるため、3ヶ月以上同じ国に滞在する場合は必ず申告.
5. ノマド向け運用パターン
パターン A: 日本円収入メイン (国内クライアント、講師業)
クライアント → 楽天銀行 (日本円受取)
→ 月1回 Wise に送金 (1,500円程度の手数料)
→ Wise EUR で現地家賃支払い
→ Wise USD で SaaS サブスク支払い
→ Wise デビットで現地ATM引き出し
パターン B: 海外クライアント収入 (USD/EUR 受取)
クライアント → Wise USD/EUR 口座 (実IBAN/ACH 受取、無料)
→ Wise マルチ通貨で保有
→ 必要時のみ JPY に変換 (0.4% 手数料)
→ 楽天銀行に送金 → 日本国内決済 (家族仕送り等)
パターン C: 住民票抜き済み (完全非居住者)
クライアント → Wise USD/EUR 口座
→ 現地銀行 (タイ Bangkok Bank、ポルトガル Millennium 等) と Wise を併用
→ 楽天銀行は実家住所で残置、日本円受取専用 (家族仕送り、年金)
→ Wise デビットで現地生活費全般カバー
→ 確定申告は不要 (非居住者)
6. 税務申告 (日本側) の注意点
住民票あり (居住者) の場合
- Wise の年間取引履歴 CSV を出力 (アプリ → 設定 → ステートメント)
- 雑所得 (為替差益) が 20万円超で確定申告必要
- 国外財産調書 — 12月31日時点で 5,000万円超の海外資産で提出義務 (Wise 残高含む)
- 国外送金等調書 — 100万円超の送金で銀行が税務署に報告 (申告者側の手続きは不要)
住民票なし (非居住者) の場合
- 日本での所得税申告は基本不要 (国内源泉所得を除く)
- ただし日本国内に不動産・株式を持つ場合は申告必要
- 非居住者でも社会保険 (国保) を任意継続している場合は別途処理
→ 税務判断は必ず日本の税理士 (海外案件に強い) と相談.
7. Revolut からの移行 (旧ユーザー向け)
2023年12月以前に Revolut Japan を使っていた人:
- Revolut Japan 残高は 2023年12月15日までに国内銀行に出金完了している前提
- もし出金漏れがあった場合は Revolut Japan サポート (現在 limited) に問い合わせ
- 海外版 Revolut (UK/EU) を新規開設する場合は現地住所が必要
- 多くの旧 Revolut ユーザーは Wise に移行済み — Wise の機能は Revolut Free 相当をカバー
8. Wise vs 国内ネット銀行 (住信SBI 外貨預金)
「Wise なんかなくても、住信SBI で外貨預金できるじゃん」と思う方へ:
| 項目 | Wise | 住信SBI 外貨預金 |
|---|---|---|
| 為替手数料 (USD) | 0.4% | 約 0.4-0.6% (キャンペーン時 0.04円) |
| 海外への支払い | 可 (実 ACH/SEPA) | 不可 (国内 ATM 引き出しのみ) |
| 多通貨保有数 | 50通貨超 | 10通貨 |
| デビットカード | 全世界 ATM/決済 | 国内 ATM 限定 |
| 海外居住者の利用 | 可 | 困難 (住民票必須) |
| 海外送金料金 | 700-900円 (10万) | 2,000円 + スプレッド |
→ 国内のみで完結するなら住信SBI、海外で使うなら Wise.
内部リンク
- リスボン:Wise 送金ハブとしてのコワーキング拠点
- 183日ルール・税務追跡ツール
- Wise vs Revolut 英語版 (一般ノマド比較)
- Wise vs Revolut フリーランサー比較 (en)
- 日本人ノマド向け 183日ルール
- 日本人ノマド向け租税条約解説
- Tax Residency Tracker ツール
Wise アカウント開設 (無料)
日本円 → 海外送金で月3-4回送る人なら、Wise に切り替えるだけで年5-10万円浮きます。マイナンバー + 運転免許証で5分開設、最初の1回が無料の招待リンク経由がお得.
Wise マルチカレンシー口座を開設 →
最終更新: 2026-05-18. Wise の手数料・取扱通貨・規制対応は変動します。Revolut の日本撤退情報は2023年12月時点。重要な判断の前には Wise 公式・税理士にご確認ください。